前回に続いて、本の福袋企画のご報告です!
対象者は児童に向けて、内容を「低学年・中学年・高学年」と3段階に分けました。
初めての試みで、ドキドキしながら始めましたがあっという間に貸し出されていきました。
また、機会を作っておこないたいと思います。
去る、3月6日㈰、北区立田端文士村記念館(外部リンク)において、沢木耕太郎氏の講演会が行われました。
同記念館の近隣に所在する、北区立田端図書館では期間限定ではありますが、沢木耕太郎氏の著作を多数ご用意し展示をおこなっております!
さらに沢木耕太郎氏の講演会テーマ「芥川龍之介の日常生活」に因んだ書籍も、館内奥(文士村コーナー)にて展示をおこなっております。
期間を過ぎた後でも、北区立図書館で借りることができる沢木耕太郎氏の著作リストがありますので、ぜひ、ご利用ください。
田端図書館一同、皆さまのご来館を、お待ちしております!
わたしたちは、地域の人々に親しみを持って使っていただけるような図書館を目指して公共図書館の業務に携わっていますが、今回の図書館探訪では、より広い視点を得るため、上野に職場の有志たちが集いました。
今回訪れたのは、 国立国会図書館国際子ども図書館(外部リンク)と 東京文化会館(外部リンク)の中にある音楽資料室の二箇所。 どちらも専門性の高さがうかがえる魅力的な図書館でした。 国立国会図書館国際子ども図書館 ︎過去と現在が混雑するハイブリッド建築 。
なにせ国会図書館です。 頂いたパンフレットには、明治39年(1906年)に帝国図書館として建てられた建物、とあります。時の文部省の建築家をアメリカに派遣して、そこで得られた技術で作られただけあって、どっしりと重厚感のある洋館です。 その後平成12年(2000年)に安藤忠雄氏が設計に加わって国際子ども図書館としてオープン、とのこと。
土台は100年前の洋館で、中庭を望む大きなガラス窓など現代の建築を組み合わせています。 北区立中央図書館(外部リンク)(別名:赤レンガ図書館)もそうですが、昔の建築物を大事にして活用するのが素敵です。
今回は子どものへやと世界を知るへやへ入ることができなかったのですが、子どもの部屋では、光天井といって天井全面が、照明でできているそうです。 どこで本を読んでも影ができない、驚きの設計です。
︎児童書研究資料室 まず、国際子ども図書館に入館したわたしたちは、児童書研究資料室に向かいました。入室の手続きがあり、持って入れる荷物はB5以下、と規定があります。見学のみも可能ですが、この場合は、本を手に取ることができません。徹底しています。 蔵書の大部分が書庫にあり、開架は一部。今年受けいれた国内外の児童書や、日本の教科書、児童文学を研究するための資料などが対象のようです。つい最近公開されたアニメ映画の本もあったり、なかなか新鮮でした。巨大な新刊棚がずっと続いているようなものです。
また、外国語の資料、翻訳資料もたくさんありました。うさこちゃんでお馴染み、ブルーナの原作や、またノンタンの中国語翻訳版など、日本語ではお馴染みでも普段あまり目にすることのない外国語の資料を楽しみました。 その他2014年日本の児童文学賞受賞作品がずらり展示されており、配布用の一覧のリストをお土産にいただいきました。 その後わたしたたちは、中高生向けの調べものの部屋に向かいました。ここは手続きなしで入れます。スペース的にも余裕のある贅沢なYAルームでした。 最後に、隣の本の児童書ギャラリーで明治以降の日本の児童書の変遷を見ました。
今回国際子ども図書館を訪れてみて感じたのは、国際子ども図書館は、決して敷居が高くなく、来館者を楽しませるような工夫がなされている場所であるということです。
音楽資料室 数少ない音楽専門の図書館 国際こども図書館を出たわたしたちは、その後、音楽資料室に向かいました。東京文化会館内の四階に入っています。カウンターで手続きを済ませると開架には音楽に関する書籍が並んでいました。 貴重な楽譜やCDやLPなどの音楽資料は閉館にあり、用紙に記入して取り出してもらいます。視聴席は、レコードなどの再生機材があり貴重な光景でした。 もし、今後児童書や音楽に関するレファレンスで壁にあたったら、今回訪れた国際子ども図書館や音楽資料室を、資料を探す際の手がかりにできれば、と思います。
(今回の探訪では、東京都美術館の中のレストランで昼食をとりました。素敵なところでした。教えてくださった方、今回一緒に行ってくださった方、みなさまありがとうございました。)
今回は、上野編をご報告します!
見学施設は、国際子ども図書館(外部リンク)です。
児童書研究室で、他国で日本の本のタイトルがどうなっているかが見ることができて面白かったです。
利用登録をしなかったので、本の中を見ることができなかったのが少し残念でした。
休憩・飲食授乳スペースがあり、お子様づれの利用者が多く目にとまりました。<国立国会図書館>と名についているから敷居が高いと勝手に思っていましたが、見学をしてイメージが変わりました。
音楽資料室について
OPACでの検索が難しく、専門知識がないと楽譜を探せそうにないなと思いました。
私たちが普段使っているOPACと違い、例えばアルファベットで探した場合と、カタカナで探した場合とでは、アルファベットで検索した方が多くヒットするようで、綴りがちゃんとわかっていないと検索の幅が狭まるので、知識があった方が楽に検索ができると思いました。
知識がなくても、辞書を使って調べることで、ヒット率は高まると思います。
勤務館の近隣を知り、施設を知り、見識を深めたさらなるサービスをおこなっていこう、ということで「図書館探訪」をおこないました。
今回は、田端編(田端文士村記念館と東洋文庫)報告です。
田端文士村記念館(外部リンク)は、平成27年10月にリニューアルオープンし、芥川龍之介氏の田端の家復元模型など魅力的な展示が多くされています。
館内は写真撮影ができないので、文字レポートでお送りします!
現在の企画展(H28.2.14現在)は、没後10年にあたり村上元三氏の愛用品展示をおこなっていました。
中でも、吉川英治、司馬遼太郎、遠藤周作、緒形拳などからの賀状展示。
印刷、手書きなど様々。
個人的には、江戸川乱歩氏からの賀状が署名の個性さを感じて見入ってしまいました。
文豪家の方は文字が美しく、個性的だなぁと。
メールなど電子メディアによる、季節のあいさつが主流になってきていますが「直筆」の持つ力を改めて感じました。
他には、17冊ある作品目録ノート展示。
これは昭和9年から平成9年までの執筆記録です。
執筆日、版元に原稿渡した日、作品名、掲載紙名、執筆枚数が記録されていました。
いまならExcelなどにまとめる事に繋がるのではないかと思います。
執筆記録ノートの紙質にもこだわりがあり、作家仲間がヨーロッパへ行った際に現地のノートを送ってもらったそうです。細ーく削られた鉛筆になじむノートなんだなぁ、と思いながら見学。
ほかにも板谷波山の愛用品や芥川龍之介の作品。
芥川龍之介氏の原稿は万年筆書きで加筆修正の跡も芸術的でした。
決して広い館内ではありませんが、バランス良く展示品が配置されていて飽きません。
注目は芥川家のジオラマ。ゆかりの品が細部まで復元されており《来るたびに新しい発見があるように》という思いを感じます。
コミュニティバスで駒込まで移動し、東洋文庫(外部リンク)へ正式名称は東洋文庫ミュージアムです。
洋書、一次資料、80言語の3つに分かれています。
2階の解体新書展示に併せて一階では医学書展示をおこなっています。
アルメイダ書簡
日本に初めて西洋医学を取り入れたポルトガル人のアルメイダ。
フランス語訳のハムラビ法典など、珍しい本が1階に勢ぞろい。
2階書庫は、モリソン書庫と呼ばれオーストラリア人ジャーナリストのモリソンが収集した24000冊の書籍がびっしり納められていて圧巻でした。
資料には請求記号が付され、分類順に配架されています。
例:Japanese rule in forumosa
3段ラベル
一段目:ⅩⅦ
二段目:25-H
三段目:2
個人的お勧めは「内景図」
人の体内に住む虫を図式化したもの。
回虫や線虫など、実際の虫を描いたものから想像上の虫を描いたものまで。
まさに「虫の居所が悪い」と表現されるイメージでした。
あっという間の見学会。普段はなかなか、仕事以外で話す機会が無い他館勤務スタッフ同士会話を楽しんでいました。
企画してくれた、委員会メンバーに感謝です!